春江との結婚

結婚はこんなに急に決まって、すんなり結婚ができるものなのだろうか?そう思っていたけど、実に簡単に婚姻届は受理された。二人で区役所に行き婚姻届を出して来た。24時間提出ができるし、全国どこでも受理される。これが不思議なんだよね。

何もできないと思っていたけどね。知り合って1年経ってないけどね。結婚してしまった。エンゲイジリングを買いに行くことにした。貯金はあったから大丈夫だったけど、ダイヤの指輪は就職してからになる。

「順番はどうでもいいの。あなたの妻に慣れたことが一番幸せ」と涙を流しながら喜んでいた。若さ故、このスピードなんだろうか。

深夜に家に帰って来た。春江は疲れていた。俺も疲れた。二人で風呂に入って春江とソファに座っていろんなことを話していた。

春江は俺の顔を見て「よろしくお願いします」というから俺も同じことを言った。「あのね。これからは、堂々と夫婦です。明日回送される婚姻届によって完璧ね。戸籍謄本を取りに行くからね。パスポートをあなたの名前にするからね」

と言って春江の抱きしめてベットに行った。

不思議なんだよね。同棲していても、今日がどれほど愛に満ち溢れた日なのかをね。
春江を抱きしめていたら、春江が泣き出した。

「ありがとう。本当に嬉しいのよ。あなたのことを一生大事にするから」
「それ、俺のセリフじゃん」

春江とのキスはもう二人を誰も引き裂けないような鍵で結びつけたかのごとく、絡み合っていた。

春江は最高の妻だ。だけど、いまは俺の雇用主でもある。明日の朝から作業を続けないといけない。これって、どうなんだろうね。

「今日は安全日よ」

いつもより濃厚に愛し合って寝た。

明日は指輪を買いに行く。