今度は俺たちが引越するの!

早朝のランニングはなんと4人で走ることになった。春江と香織の母は年齢のわりには若い。とにかく若い。そして、走るのだ。運動応力は遺伝するというが本当だと思う。ハンディキャップをもらって走っているけど、今日は3人に抜かれた。

15キロのランニングは90分だった。最近は80分になった。春江と香織は68分をキープしている。ゴールのカフェにつくと二人は朝食をだべているが、食べ終わるおは俺が一番だ。久々に、快調に走れた。追い越されても視界には捉えている。香織が速くて春江を抜かして行くのが見えた。

母を抜かして行くのもなんだけど、抜かしていった。そして、ついてくる50代の女子は体力がある。

カフェでは息を上げることなく、「遅いぞ」とにこやかにいっているのは春江で、香織はサラダを一生懸命に食べている。最近はカフェが混み始めた。常連が3人と俺たちだけだったはずが、今日はほぼ満席だ。

何かあるのかと思ったら、ライオンズクラブのお掃除会があったみたい。朝からご苦労様です。おじさまたちの視線は香織のヒップに集まる。トイレからでてきた香織は、視線を感じて振り向いたらみんなその姿に見とれていた。

おいらは春江が好きだけどね。さてと、帰るかと思い勘定を払っているとマスターが「今日の人気者は香織ちゃんだね」と言い出す。「なんで?」「だってみんな見てる」確かにね。

さて帰ろうか。部屋に帰り春江とシャワーを浴びて、コーヒーを入れて飲んでいた。ドライヤーで春江の髪の毛を乾かして、ソファに座っていた。春江の朝のマッサージは済ませておいたから、春江のゴロニャンが始まる。

でも今日はぐったりしてるような気がする。春江の顔を見ていたら、「できたかな?」というから焦る。「ついこの間終わったばかりですよね」といえば、「そうだった」と笑い出す。

なんかおかしいぞ。疲れてるのかな?新規事業のことで頭がいっぱいなんだろうね。

そう思っていると爆弾発言が出てくるのだ。

「あ、仕事やめて事業の準備をするからね。このマンションは社宅だから出ないとね。引っ越しね」

「どこに引越すの?」

「隣のマンションに部屋は借りてあるから」

「香織とは別の部屋?」

「そうよ。最上階の部屋を借りたから」

「いつ引越しするの?」

「来週よ」

「まじ」

いつも突然決断して行動するのだ。これが春江の恐ろしいところだけどね。

さて、引越しの準備をしよう。今月は2回目の引越だよ。

もうすぐ夏がやってくる。