春江と香織の母親がやってきた!

朝から、羽田空港は混んでいる。ゴールデンウィークの前取りの観光客でいっぱいだよ。そして、待っているというお土産袋を下げた母がやってきた。

「お出迎えありがとう」と言われながら、2人は大はしゃぎなんだよね。車の中でも大騒ぎなんだよ。食事は茅ヶ崎のぐるぐるダイニングにランチに行った。開店前に無理くり入る(^o^)小笠原からやってきた夫婦が経営するぐるぐるダイニングはかなり美味い。

そこで食事を済ませてマンションに入った。
お母さんは、「意外と広いじゃない」と言いながら、自分の部屋を見たら絶句していた。
「こんなにあったかしら?」
「あるから、この有様よ」と香織は平然といいだす。
「これから捨てるからね。こんなにいらないわよね」と開き直る。
「捨ててきてと言った家具があるけど」と香織はおり気味。
「あ!これね。捨てようか?」と親子の戦いが始まり春江と2人で部屋に戻る。

「多分、これからバトルよ」
「香織は整理整頓屋で、母は溜め込むのよ」
真逆じゃん!
「仕事もそうよ。捨てるもの捨てないと仕事に勝てない」

ここでいう捨てるものとはなんだろう?少し考えて見たがよく分からん。

「あのね!やりたいことがあるときは、仕事も辞めるのよ。友達との付き合いも減らして、目的達成のためにやることやるのよ」

なるほど!
たしかに、俺も内々定もらうまでは、必死に就活してきた。友達との飲み会にも出ずに。飲み会に明け暮れていた奴は、今頃焦っているはずだな。

ソファに座り春江と話していたら、香織から電話が入った。
「ちょっと手伝ってくれる」というから、隣のマンションへ行くと、すごいことになっていた。

捨てる服などたくさんあるのだけど、量が尋常じゃない。それを車に積み込み売りに行く。古着屋さんにね。すると、おもろいもんだよ。10円、5円と値がつけられていく。そのあいだは、お母さんと香織は服を見ない。未練が残るからだ。

おれは、マンションのダンボールを再び積み込み持ち込む。これを3回やって売るのにかかった時間は4時間を超えている。

かなりの量を売っても、福澤さんは来なかった。
マンションはすごく広くなった。あとは、中古家具屋さんに引き取ってもらった。

「ほら、スッキリしたでしょ」
「そうね」
母親はなんとなく悲しそうだ。
「稼いだら、家買って、また買えばいいのよ」
「そして、捨てるの?」
「そうよ」

家を買う?
稼ぐ娘は違うな。ところで、どうなるのかな?これから、面白くなりそうなんだけど、俺は板挟みで大変そうだよ。

母と娘の戦いは続く!

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