彼女が涙目になった日曜のランチ

彼女と朝食を食べてソファーで横になりサイパン旅行のことを話していた。行き先はサイパンでいいのか?と思っていたけど行くことにした。もしかしたら彼女は妊娠超初期なのかもしれない。彼女の生理が遅れていることは気が付いていた。もしかして妊娠かなと思ってドキドキしていた。NHKのお昼のニュースを見ていたら彼女がトイレから戻ってきた。ソファーの座るなり下を向いている。

彼女を抱き寄せて見たら、彼女は泣いていた。

「生理が始まった」と言って大粒の涙を流した。今月は避妊をしていなかった。彼女も生理が遅れていたから赤ちゃんができたかもと期待していた。

「生理がはじまったから、お腹をリフレッシュして受精卵を待っているのでしょ。大丈夫だよ。二人の子供は元気に生まれてくるから」
「本当?」といってまじまじと俺の目を見ている。
彼女の生理周期に乱れはない。確実に生理周期は守られてきたと思う。

「今日から生理休暇ね」と言ったら彼女は「うん」と言ってソファーに横になった。彼女のお腹に手を当てて温めていた。「だんだん痛みが引いてきたよ。しばらくこのままでいてね」という。カウチに寝転がってテレビを見ていたがNetflixに切り替えてテラスハウスを見ていた。

彼女はしばらくして、お昼寝モードになった。生理の初日と二日目だけがお腹が痛いからいつも寝ている。俺は、予定がなければいつもそばにいてあげる。会社は休まずに行ってる。毛布をかけて寝ているが俺の手を上から握っている。

「夢みてたよ」と彼女は起き上がった。

「どんな夢だった」
「あなたのお母さんに怒られてる夢」
「なんで怒られてたの?」
「うーん。分かんないな」

と寝ぼけている。普段はこんなに寝ぼけたことはない。
これが生理の魔術なんだよ。女性の体を支配する生理のね。

「今日も明日もお家にいる?」
「特に予定はないよ」
「じゃ、お家いる」

急に子供に帰ったような彼女がいる。
彼女が耳元で囁いた。

「ありがとう。私は幸せ。あなたのような優しい人に守られて」
今日はどうしたのだろうか?
相当ショックだったのか?
彼女とカウチで寝ながら、彼女の頭を抱きしめながらずっと横になっていた。
体がだるいのだろう。

「極上のロイヤルミルクティー入れましょうか?」
「フレンチトーストもね」
「そうだランチを食べていなかったね」

ランチを作ってあげて彼女はご機嫌になった。