広告会社なら独立の道がひらけてくる可能性が高い

旅行

朝起きたら彼女は布団にいなかった。どこに行ったのか?そう思ってとりあえず顔を洗いに行ったら、部屋に付いている小さな露天風呂にいた。大きな甕がお風呂になっている。その風呂の中でひたすら雪を眺めながらお風呂に入っている。浴衣を脱いで俺も外に出たらめちゃ寒い。彼女を立たせて俺が入り湯が大量に溢れる中二人で朝風呂になった。

「おはよう。寝れた?」と聞かれて何も言わずにキスをしていた。そして、日課である朝のマッサージを始めるのだ。すると「ここはダメよ。声出せないから」と行って手を退けられた。「よく寝れました」と言ったら笑いながらキスをしてきた。「あと40分で朝ごはんがくるよ」という。二人で温泉に浸かりながら雪を眺めていた。

「いいところですね」
「湯沢は最高にいいでしょ」
「もっといい温泉ありますよ」
「どこに?」
「岩手なんですけどね。大学の友達が花巻で一回遊びに行った時に、一泊した温泉です」
「どんな温泉なの」
「アルカリ泉で肌がツルツルになります」
「いいわね。次はそこに行こう」
と言いながら彼女を抱きしめながら温泉に使っていた。

朝食はこれまたすごかった。小さな器に料理が入っている。これをつまみに朝粥だった。ご飯もあったけどね。

朝食が終わってもう一回大きな露天風呂に行きたくなった。二人で家族風呂の鍵を借りて昨日とは違う風呂に入った。その風呂の中で就活のことに関して相談に乗ってもらった。商社にするか広告会社にするか迷っていると話すと彼女は面白いことを言い出した。

「銀行は面白くない。商社はどの商社も学閥で固められている。特に財閥系商社は東大と慶応で仕切っている。その点、広告会社は学閥はない。実力のあるものだけが、上にいけるし独立する道があると思う。この世の中に広告がなくなることはない。メールが全盛の時代は終わりSNSにシフトしている現代ではマスコミ4媒体の中で唯一生き残れるのはラジオかもしれないけどどうなるかわからない。雑誌よりオウンドメディアの時代でしょ。私が稼いでいるのもアドセンスだしね」

「アドセンスで稼ぐ方法はなに?パソコンで記事書いている記憶がないのだけど」
「私は書かないわよ。私は発注するだけよ」
「発注?だけ」
「外注さんに記事を委託しているのよ。毎日ね。その納品された記事をアップするだけよ」
「全部で幾つのサイトがあるの?」
「全部で8つあるわよ。合計で500万PVあるからね。それなりに金は入るわよ」
すごい。
Googleアドセンスで稼ぐことができるというのはすごい。情報処理学を先行している俺だからそのことは理解できている。友人もブログをやっているけど対して稼げていない。昨日見た振込金額は桁が違っていた。

「毎日更新するのよ」8つね。納品された原稿に写真をつけて投稿するだけ。所要時間は2時間よ。昼休みと空いた時間に投稿すればいいのよ」

そんな稼ぎ方があるのか?

「あの、やり方を教えてくれないか」
「いいわよ。二人で稼げば楽勝だよね」
「広告会社に行った方が先が楽しかもよ」
「なんで?」
「考えて見なさいよ。商社も為替と資源輸入で儲けているでしょ。日本の産業が衰退して海外に生産拠点を移しているでしょ。納品先がなくなったら終わりよ」
「そう簡単になくなるか?」
「10年先は日本は倒産しているかもしれない。広告会社で働くのではなくて仲間の知識と技を盗み学びに行くことが大事だと思う。仕事はキツイけどね」

そう考えると就活は真剣に先をみて勝負する必要がある。就活を始めたの早かった方だけどね。そこまで考えてもいなかった。ただ、給与がいい会社を選んでいた気がする。

「ワークライフバランスが大事だよ。仕事も家庭も大事する男が大事。子供が生まれても妻を女性として扱える男が大事だよ」
「広告会社はまじで大変じゃん」
「月曜日から金曜日まで必死に働くのよ。土曜日は昼過ぎまでぐっすり寝て。午後からジムにかよてスッキリして日曜日も遊ぶのよ。そして、月曜日からの活力する。それができない若者は自滅する。あなたのパートナーとしてあなたらベストな状態で玄関を送り出すのが私の使命。そう思っている」

これで決まったな。第一志望は変更だな。広告会社だな。

「電通と博報堂の両方ともオファーがきているけど」
「電通よ。二位から十位の上いらげを足しても電通に勝てない。厳しいよ。あの会社はね。でも、頑張って」
「わかった。内内定を出すから第一希望でいいなと言われた。いいと返事した。内定が正式に出たら商社を断る」

「入社式が終わったら富士山登るのよ。練習で富士山登ろうか」

「まだ、内々定もらってないよ」
「電話したの?」
「したよ。人事とは会ってきたよ」
「あなたボーダーラインかもよ」
「どうして?」
「楽勝と思わないこと。就活は真剣勝負。5月の正式内定が出るまでに必死にやってちょうだい」
「わかった」

そんな話をしていたらチェックアウトの時間になった。
浴衣から着替える。彼女の下着姿に息子は大きくなってきたけど、我慢だな。
それを見た彼女は「お楽しみは帰ってからよ」と言ってきた。

さて、湯沢にそばを食べて帰るとしようか。

蕎麦は美味しかったけど、急に就活のことが気になりだした。楽勝と思い過ぎたかもしれない。

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