香織の恋は偶然始まる!

首が座って大きくなってきた子供を見ているだけで癒される。夜泣きを全くしない。ベビーカーに乗って海に毎日行って、春江と波打ち際で遊んでいる。遊ぶ時間は実に30分なんだけどね。これが好きみたい。起きてオムツ変えて寝かせていると「海に行くぞ」とばかりに泣き始める。抱っこ紐で抱っこしながらご飯を食べて海にいくのが日課らしい。おかげで随分と日焼けした赤ちゃんだ。昼寝の最中に買い物にいきそこで同期にあった。それが新たなる物語の始まりになった。

土日の日課はおいらがベビーカーに乗せてさんぱに行くこと。

春江はお家で寝ているか家事をしている。

週末は掃除、洗濯、食事当番は私で春江は監督になる。

「窓のふきが甘い」と言われば、やりなおす。

高圧洗浄機で風呂の下回りを一気に洗う。

これが実に面白い。

ついでにベランダのサッシを一気に洗う。

汚れは一気に吹き飛ぶ。

これが超快感なんだよね。

これを見ている子供は「ウヒヒヒ」と笑う。

ベビーカーの散歩は大好きで途中の八百屋と魚屋さんの

おばちゃんが大好きでいつもなぜか「抱っこ」言わんばかりに手を出す。

散歩が終わって春江に渡すと春江のおっぱいを出そうと

Tシャツの上を引っ張る。

これがぱいぱいを求めるしぐさらしい。

母乳が大好き。

春江の母乳は快調に作られていて粉ミルクを持ち歩く必要なないと行っている。

確かに出産後はGカップを超えている。

「飲んでくれないと困るのよ」

「なんで?」

「壁の向こうまで吹き飛び始めるの」

「タンクがいっぱいになった感じ?」

「そうよ。強制的に飲ませているから」

「強制的に」

「夜寝る前は哺乳瓶に母乳を入れて飲ませるの」

「どうして哺乳瓶?」

「どれだけ飲んだか直接飲ませるとわからないでしょ」

「なるほど」

そうこうしていると、上の階から香織と母が降りてくる。

香織が大好きみたいで飛びつくように抱っこしてもらっている。

「あの、私も早めにママになりたいので誰か紹介してください」

「会社の人間でいいの?」

「いいですよ」

「何歳ぐらいがいいの」

「条件は茅ヶ崎から通ってくれる人」

「マジで」

「だって、この街が好きなんだもん。いい感じでしょ。」

「ちょっと通勤がきついな」

だから、結婚したらお兄さんと同じマンションで月、水、木と過ごしてもらって週末は帰ってきてもらいます。

すっかり、春江に毒されている。

「あんたね。そううまく行きませんよ」と母が笑いながら話している。

そうこうしていると子供は睡魔に勝てず寝る。

このお昼寝タイムが大事な時間だ。

春江はMacBook Proを開いて作業を始める。

「ちょっと買い物行ってきて」と言われて

間髪入れずに買い物リストがiPhoneに送られてくる。

手際のよさは天才的だ。

そして、新着案件をサイトの加工していく。

この早業は神業とも言える。

おいらはエコバック2つ持って買い出しにいく。

近くのスーパーに行ったら偶然にも会社の同期にあった。

「あれ、なんでここにいるの?」

「俺茅ヶ崎が家だもん。築地は仮住まい」

「あ、そうなんだね。俺、実家が茅ヶ崎でさ」

「そうなんだ。家近いの?」

「ショートコースの近くだよ」

それって、茅ヶ崎の超高級住宅街じゃん。やっぱりボンは違うな。湘南貴族だね。

買い物を終わったらその同期が遊びにくることになった。

春江に連絡したら香織の部屋に行ってと言われ

行ったらそこに姉妹と子供とばばがいた。

香織を見た同期は興奮していた。

そう、香織の魔性のスタイルに一目惚れだね。

香織も同期に質問を始める。

しかも笑顔でね。

横にいる春江は安堵の顔をして子供と一緒に寝始めた。

さて、これから、どうなるのか?

これがおもろくなってきた。